調整・修理Maintenance

Maintenance Repair熟練の技術者による
ハープの調整・修理

心地よくハープを響かせるために、大切なハープを長持ちさせるために、ハープガーデンテクニカルサービスの経験が豊かな技術者が定期的にハープの健康状態チェックと丁寧なケアをいたします。

ハープは木や金属、布、プラスチックなど、1,000点を超えるさまざまなパーツにより作られ、弦の張力は47本(グランドハープの場合)で、合計1トンにも及ぶ楽器です。木部や布は湿気の影響を、金属やプラスティックは温度の影響を受けやすいので、ハープは置かれた環境の中で非常に複雑な動きを繰り返しています。

また、演奏することで消耗部分は減り、可動部分は緩む方向へ動きます。そうなったハープは整備したてのものに比べて明らかに弾き心地が劣り、その状態を放置することはハープ寿命を短くすることに繋がります。

お客様の大事なハープを心を込めてメンテナンス・調整します

このような状態を整備してハープのあるべき正常な状態にすることがハープ調整です。

ハープはヴァイオリンなどと同様に弦楽器ですが、ヴァイオリンのように数百年も楽器として存在することはできません。どんなに長くても、多くのハープの寿命は人間よりも短くなります。毎日弾いていると、消耗品の減りや音程の微妙なズレなどの僅かな変化には気づきにくいものです。

定期的にハープを整備することは、限られた寿命のハープを長持ちさせるために、そして大きな故障を予防するためにとても重要なことです。

アメリカ シカゴのライオンヒーリー本社
アメリカ シカゴのライオンヒーリー本社

技術者 下田正久

「ライオン&ヒーリー社」の日本総代理店での30年の勤務を経て、ハープ技術者としてハープガーデン テクニカルサービスを担っております。

長年にわたり全国各地を回り、オーケストラや音楽大学、そして個人所有のハープを調整してまいりました。また、来日アーティストの日本公演ツアーへの帯同・立会いを行っており、その中で、国際的に活躍するハーピストがハープに求める生の声に触れる機会があり、調整のための一つの切り口、指針としております。

不定期に開催しているハープメンテナンス講座では、演奏のレッスンでは触れられない側面をわかりやすく解説しており、参加者の皆様に好評です。

ライオン&ヒーリー・サルヴィテクニシャンズギルド※に所属し、メーカーとはダイレクトな繋がりを持っております。長年の豊かな経験に加え、定期的なギルドでの技術研修、技術者交流において技術を磨く日々です。さらに自ら演奏することもさまざまな面で有益であると評価していただいており、日々調整に臨んでいます。

ギルドミーティングを行う際には、メーカー工場でのハープ選定も承ることが可能です。こちらの写真は、実際にハープ選定のため、アメリカの現地に訪れた際に撮影いたしました。

※ライオン&ヒーリー・サルヴィテクニシャンズギルド
メーカー主宰の世界的なハープ技術者グループ。工場で技術研修した技術者のみがメンバー。2020年現在、日本人メンバーは2名。

アメリカ シカゴのライオンヒーリー本社

Price料金案内

調整標準料金

調整内容 料金(税込)
1.フェルト巻替え
2.ロッド長のチェックと調整
3.ペダル周りのチェックと調整
4.必要なグリスアップ
5.音程調整
6.簡易清掃
7.その他必要な処置
¥55,000~

※交換が必要な部品代は別途ご請求となります。

※出張料は別途申し受けいたします。都区内5,500円(税込)

※上記料金はお客様宅での施工によって調整が可能な場合のものです。
何年も触っていないなど、楽器の状態が芳しくなく工房での作業が必要な場合は都度お見積もりいたします。

Q&Aよくあるご質問

弦を弾くと雑音がします。
ディスクの緩み、ペダルアクションの相対的変異、ロッドの伸びによる雑音、他の物体との共振などが考えられます。
また、弦がササクレていると雑音がすることもあります。
ペダルを動かすと「コツン」と異音が出ます。
フェルト摩耗、可動部品の緩み、部品のポジションが動いてしまったなどが考えられます。
調整されることをおすすめいたします。
ハープを購入してから一週間も経たないのに弦が切れてしまいました。ハープの不良品ではないですか?
弦は消耗品ですので切れることは異常ではありません。
特にガット弦は天然素材で作られているため良い音色を出せますが、環境の変化には比較的弱く注意が必要です。
切れた弦を替えようとしたら、弦の穴に弦の結び目がつまってしまいました。
道具を使って押し出すか引っ張るしか方法はありません。
ご自身で行うのが難しい場合は、処置を承りますのでお申し付けください。
頻繁に同じ弦が切れてしまいます。
弦の製造ロッドでたまたま弱い素材にあたってしまったという場合があります。
必ず同じ弦の同じ場所(例えば弦穴の所、チューニングピンの箇所など)で切れる場合はハープ側に問題が発生していることもあります。
ナチュラルに合わせて正しくチューニングしているのにフラット、シャープの音程が合いません。
チューニングする際、ペダルは必ずフラットにして各弦を半音下げた音程に正しくチューニングしてください。
ハープはフラットの音程がペダルを一段踏むごとに正しく半音ずつ高くなるように作られています。
ナチュラルに合わせてからではフラットは決して合いません。
ワイヤー弦を全部張替えたいのですが、コツを教えてください。
ワイヤー弦は一本ずつ替えるようにしてください。
ワイヤー弦はテンションがとても高いため、十数本の古いワイヤー弦を一気に外してしまうと楽器に与えるテンションのバランスが崩れて、響板などが壊れることがあります。
ご自身で行うのが難しい場合は、処置を承りますのでお申し付けください。
調整をお願いする場合、工房へ持ち込んで施工してもらえますか?
お客様のお持ち込みによる調整も承っております。
楽器の状態にもよりますが概ね3時間前後お預かりいたします。
お持ち込みの場合、出張料は不要となりますが事前にご予約をお願いいたします。

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